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もっと夢を見ていたい
第4章 17


彼は帰って来くると
ただいまのキスをする。

ただチュッとなんの熱もないご挨拶。

着ていた作業着を洗濯機に投げ入れると

『風呂入ろー』

晩御飯の準備を終えた私に
そんな風に呼びかける。

2人で頭と身体を洗い合い
狭いバスタブに2人で浸かる。

『あー疲れた』

力仕事の彼はそう言って
長めの髪をオールバックにする。

『ご苦労さま』

自然に出た労りの言葉。

彼は優しく微笑むと
身体にゆっくりと指を這わせる。

私の背中にコツンとおデコを当てて
やわやわと胸を揉む。

『お前…乳デカなった?』

なんの色気もない言い方で
そんな事を言う。

『そうかな…?』
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