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もっと夢を見ていたい
第8章 20 ( 2


『専業主婦する!』

彼は驚いた表情をした後笑いながら

『おっけ!じゃあ引越し手伝うわ』

『それはいい。たいして荷物ないし』

『そうなん?』

『うん。同棲してた時も
服だけ持って出たし』

少しだけ嘘をつく。

『へぇ?同棲って
手首のタトゥの彼?』

そう言って手首を掴まれる。

『そうかも知れんし違うかも』

私はニヤっと笑う。

『なんやそれ…妬けてくるやん』

彼は私の頭を包むように捉えると
キスをした。

歯列をなぞって、舌を絡めて、舌を吸うと
唇を甘噛みした。唇から唾液が零れる。
そのまま耳に口付け舌でなぞると

『めっちゃピアス開けてるやん』

耳元で息をかけるように言った。
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