この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ハプニングは突然に【完】
第2章 橋のたもとに導かれて
あれから一週間、会ってないなぁ。


はぁと、ため息が漏れる。


いやいやいや!



ため息ついちゃダメでしょ!



同じ問答を繰り返して



気付くと今日はいつもと同じバスに乗り込んでしまった。



気付いたときにはバスの扉が閉まり


デジタル音声が


「このバスは駅前行きです。次は◯◯~、次は◯◯に停まります。お降りのかたはボタンを押してください。」と、言いながらバスが走り出す。



もしかして、と車内を見渡すと



彼のいつもの定位置に爽やかさんはいた。



ドキッと、胸が高鳴る。



高鳴っちゃダメじゃん!と、心で突っ込む。



目が合うと、向こうは笑顔を見せず軽く会釈をしてきたので、私も会釈をした。



…関わらない、これでよかったんだ。



変にバスの時間をずらすこともせず、気にせずに私はこれからもバスに乗ることにしよう。



そう思うと、何か心につかえた感じがあるけれど気付かないことにした。


正解、だよね。



そのままバスが走り、川辺の大きな橋のたもと付近のバス停に着たとき、ピンポーンと停車する音が鳴り響く。



特段、なにも気にせずにいると


いつもその場所で降りない爽やかさんが私の腕を掴み、そのままバスから2人とも降りた。

「えぇええ!?」

ぐんぐんと引っ張る爽やかさん


「ちょっと!なっ!いきなりなんなんですか!」

と、私は彼の掴む腕をほどき


怒りを見せる。



信じられない!これから会社に行かなきゃ行けないのにぃ!



「バスは、あと10分後にまた来ます。貴女の職場には間に合うと思うんですけどね。」
と、爽やかさんは低く、穏やかな声で私に言った。



「確かに…」

間に合う。



けど


「どうして…?」


と、聞くと



爽やかさんは私の手を大きな掌で優しく包み、


「…おいで?」と、優しく笑い掛ける。



そして、黙ったまま歩き続け、橋のたもとにたどり着くと



突然壁ドンして、キスをしてきた。



そして


「かわいい!なんって可愛らしいんだ!」と、いきなりべた褒めしてくる。


そして、びっくりしている私から離れて



「突然ごめん。…この前のときも。ずっと君のこと可愛いと思っていたんだけど、会釈することしか出来なくて…。」







/68ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ