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ハプニングは突然に【完】
第3章 新堂さんは変態
「えっ、なっ!」


慌てて声がでない。


見上げた彼は少し寝ぼけていて、目が虚ろ。



「んー、起きたらゆりがいなかったから。俺もシャワーにきた。」


と、少し子供っぽい話し方で返してくる。


均整の取れた身体は、見とれてしまいそうになるし、黒くてまっすぐな瞳に吸い込まれそうになる。



裸であることを思い出して



「やっ!!」

と、慌てて胸と下を隠す。



すると、目尻を下げながら


「裸エプロンなんてエッチな格好をして、それでエッチしたあとなのにまだ恥ずかしいの?」
なんて、楽しそうに笑っている。



思い出すと顔から火が出てきそうになる。



「そ、それとこれとは違います!すぐ浴びちゃうんでちょっと出てってくださいよ~!」


恥ずかしさから、彼のたくましい背中を押して浴室の外に押し出そうとするも


くるっとこちらを向いた新堂さんに抱きつく形になり



「ゆりは大胆だなぁ。」なんて笑っている。



ぎゅっと抱き締められて、ドキっとする。



完全に弄ばれてる!


私は、弟や妹を手懐ける兄のような新堂さんの態度に段々と苛立ちを覚えた。


私だって、女で彼女なんだからね



そんな風に子供を扱うような態度を取るなら、こっちもやってやるわよ。




「じゃあ、一緒に入りましょ。私が新堂さんの身体を洗ってあげます。」


「お、いいよ。お手並み拝見だね。」と、新堂さんは余裕そうだ。



にこりと笑い、シャワーを彼にかけると、ボディーソープを使って手で彼を洗い始める。


背の高い彼は、身体も大きく洗うというのは意外と大変かもなんて思いながら、まず背中を洗う。



引き締まったお尻を撫でると様に洗うと


「くすぐったい。」と、笑っている。



ふん、笑ってるのも今のうちよ!


なんて、勢いよく思っていたものの



いざ

「じゃあ、こっちを向いてくださいね。」といってこちらを向いたら固まってしまった。


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