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壊れた便器【女子大生ヌードモデル悦虐陵辱】
第10章 10
 洋平と二人の時間を過ごす時、由里絵は他の誰かのことを考えない――というよりも、「考えられない」。

 勿論のこと、「晃彦」という“彼氏”の顔は――由里絵にとっては不本意なことではあるが――時折は、由里絵の心中に現れることはある。

 でも、そういう時ですらも、由里絵は「晃彦」の存在を――この世にはないものであるかのように――自ら進んで掻き消してきた。 

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 しかしながら、今、由里絵は――洋平が考案した“お遊戯”にのめり込みながら――同じ学部やサークルの親しい友人や、「晃彦」のことを思い起こしていた。

 晃彦も含めて、彼等彼女達は、由里絵のことを
大人しくて『恥ずかしがり屋』の女子だと思っている。

 きっと誰一人として、そんな由里絵が――ローズピンクのパンティの尻を左右にクネクネと振りながら――だらしない声を撒き散らしているとは、夢にも思わないだろう。

 それを考えると、由里絵は――仲のいい友人達を裏切っているような――『罪悪感』に、少なからず苛まれてしまう。
 
 が、洋平の“お遊戯”から享受する「興奮」と「快感」は、もうその『罪悪感』を凌ぎつつあった。

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 尤も――決して自己弁護するつもりはないが――この「お遊戯」が始まって束の間は、由里絵は“消極的”だった。

 つまりは、自身の舌を洋平の舌であやしてもらう「ディーブキス」だけで、その欲望を満足させようと努めていた。

 けれども――洋平のキスは、やはり極上の“媚薬”だった。

           



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