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悦楽にて成仏して頂きます
第1章 特殊能力
「こっちに来て……」
ベッドに座って彼を誘う。
下半身を隠して俯く彼を引き寄せ、キスをした。
セックスでの挿入だけをしても、キスをしていないとまた戻って来られても困る。
呼吸した時に開いた唇の間から、舌を滑りこませた。
「はあっ……」
こんな様子じゃ、彼はキスも初めてかもしれない。
私から大胆に誘うのは霊だけ。
18歳の誕生日記念にと、地元の彼と初体験は済ませた。それから付き合ったのは2人。勿論、浮気などした事は無い。
霊とのセックスは、決して浮気じゃない。私は彼らを助けているだけ。それを元彼に語ったとしても、信じてくれないだろう。
この事を知っているのは、祈祷師だけ。
私のセックスのスキルが上がったのは、殆ど霊のお蔭。それがいいのか悪いのか、自分では解らない。
「来て……」
唇を離すと、私はベッドに横たわった。
「バスタオル、外して?」
心なしか彼の手が震えている。
バスタオルを開くと、彼は私の乳房をジっと見ていた。
女性の裸を見るのも、初めてのような仕草。この年齢になれば、いやらしいDVDくらいは観ていたはず。でも、その記憶も薄れているだろう。
「触って?」
「は、はい……」
彼の手が、私のGカップを揉み始める。
「んんっ……」
掌が乳首を擦り、ピクンと体が反応してしまう。
「はぁっ」
その反応が解ったのか、彼の指が乳首を直接弄り始めて甘い声が漏れる。
「はんっ、あぁっ」
これまで、何体の霊とセックスをしただろう。そのせいか、付き合っていた彼氏に浮気を誤解されて別れた。
セックスは経験すればするほど、貪欲になってしまう。淡泊な元彼の愛撫では、物足りなくなっていたのは事実。
霊とセックスするのが、普通になり始めている。
「しゃぶっ、てぇっ、んんっ」
自然と、自分から愛撫を求めてしまう。
元彼は、そんな大胆な女性が好みじゃなかっただけ。別れても、何故か私は落ち込んだりしなかった。