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悦楽にて成仏して頂きます
第6章  新生活



 響輝のマンションに来てから3日が過ぎ、大学から戻ってテレビを観ていると、気配を感じる。
 彼とは、殆どすれ違いの生活。
 私は遅くても昼までには大学に着き、響揮は昼頃起き出すらしい。今はまた、社へ行っている。
 玄関へ行き、静かにドアを開けた。
 そこに立っていたのは、白装束を着た霊。
 この霊なら、部屋に入れても大丈夫だろう。オーラはなく、危険な感じもしない。
「どうぞ、お入りください」
 手を合わせて祈った。
 霊を私の部屋まで連れて行き、シャワーを浴びに行く。
 もしもの事を考え、ここに越して来て以来枕の下に短刀を置いている。霊が暴走しても、すぐ手に取れるように。
 そして勿論、翡翠のネックレスは着けたまま。これなら安心して、セックス除霊に取り組める。
 バスタオルを巻いて部屋に戻ると、霊の彼はジッとベッドを見つめて立っていた。
「セックスは、初めて?」
「は、はい……」
 私はベッドに座り、彼に笑顔を見せる。
「私は楓。来て。しよう?」
「はい……」
 彼が隣に座ると、私からキスをした。
 舌を滑り込ませ、戸惑いがちな彼の舌と絡める。
「ふぅ……。んんっ……」
 少しの間舌を絡め合い、唇に軽くキスしてから離れた。
 私はすぐに、ベッドへ横になる。
「来て……」
 彼はベッドに乗ると、バスタオルに手を掛けた。
「いいよ。外して」
「はい……」
 ゆっくりとバスタオルを外すと、彼の目が乳房に釘付けになる。
「触って……。好きにして?」
 少し年上くらいだろう。それなのに、童貞のまま亡くなってしまうなんて。セックスに未練があるのも理解出来る。
 彼が乳房を揉み始めた。
「んっ……」
 強く揉まれ、私は体を捩る。
「もっと優しくして。乳首も、触って?」
 恥ずかしい言葉でも、童貞は私が導くしかない。
「はぁっ、んんっ」
 両方の乳首を弄られ、溜息が漏れる。
「ごめんなさいっ」
 彼の勃起した性器が私の体に触れ、彼は恥ずかしそうに手を止めた。
「大丈夫。勃ってくれるのって、嬉しいから。ねぇ。乳首舐めて……」
 彼がゆっくりと乳房に顔を近付ける。
 乳首の先を舐められ、体がピクンと反応してしまった。
「んっ……。しゃぶってぇ……」
 すぐに口内に含まれる。


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