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悦楽にて成仏して頂きます
第6章  新生活


「お前は、霊能者だろう? 生き返らせて、くれ。そうでなければ、お前も、連れて行く……」
 霊に取り込まれたくない……。
 逃げようとしたが、彼はしっかりと私の腕を掴んでいる。
「響揮っ、響揮!」
 頼れる相手は、響揮しかいない。ドアを閉めたせいで、琥珀は入って来られないまま。
 彼ともみ合っていると、部屋のドアが開いた。
「響揮っ! えっ……。桜火……」
 桜火が彼に左の掌を向けると、赤い光が飛ぶ。その瞬間、彼の力が弱まった。
「楓さんっ、今のうちにっ!」
 私はベッドから降り、ネックレスの元へ走る。それを掴んだまま、もう一度彼を刺した。
「ここはお前の住む世界ではない! 退散せよっ!」
 彼の赤いオーラは消え、白い光に包まれる。
 叫び声の後、脱ぎ捨ててあった白装束ごと消えていった。
 何故ここにいるのか解らないが、桜火のお蔭。
「楓さん。響揮なんかより、僕の方が役に立つでしょう?」
「どうして、桜火が……?」
「折角その格好だから、注入の儀でもする?」
 そう言われて自分が全裸なのに気付き、取り敢えずバスタオルを巻いた。
「楓っ!!」
 走り込んで来たのは響揮。
「桜火……。何でお前が……」
「楓さんを、助けに来ただけだよ。注入の儀は、これからだけどね」
 桜火が私を見る。
「桜火、こっち来い!」
 響揮が桜火の腕を掴んで、部屋から出そうとする。
「どうして? 助けたのは、僕だよ?」
「いいから来い!!」
「じゃあ楓さん。後でね」
 呆然とする中、響揮に連れられ、2人は響輝の部屋の方へ行った。


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