この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
悦楽にて成仏して頂きます
第8章  注入の儀


 霊でも気持ち悦いと思っていたが、別格の快感。
「あんっ、んんっ」
 セックスではなくても、恋人同士は手を繋いだり抱きしめたりして温もりを感じ合う。温もりは、現世に生きる人間にとって不可欠なのかもしれない。
「はぁんっ、あぁんっ」
 グラインドが徐々に速さを増し、指先までが熱い。
 イったばかりなのに、また体の奥から込み上げてくるものがあった。
「あぁっ、んんっ、ヤぁんっ」
「また、イけそうかっ? いいぞ。オレもっ……」
 響揮の荒い息も、快感に拍車をかける。
「ま、たぁっ、あぁっ、んっ、響揮っ! んんっ……」
「出すぞっ……」
 私がイってすぐ、響揮も中で出したようだった。
「楓……」
軽いキスをされてから性器が抜かれると、響揮はそのまま動かない。
 何とか目を開けると、さっきは緑色だったドームが青になっていた。色の意味は解らないが、これが注入の儀が終わった証拠なのだろうか。
「水、だ……」
 ドームを見回しながら、響揮が呟いた。
「み、ず……?」
 私が言うと、響揮が頷く。
 ティッシュで秘蕾を拭いていると、響揮も自分の性器を拭いている。
 その間も響揮は、「水だったのか……」と何度も呟いていた。
 体を起こそうとすると、秘蕾から何か垂れるように出てくる。
「えっ?」
 急いでティッシュで押さえた。
 中を伝うように出てくるのは、響揮の放出したものだろう。霊の精子はすぐに消えてしまうし、元彼達はいつもコンドームをしていた。
 だから私には、初めての経験。
「詳しい話を、聞きたいけど、シャワーの、後でいい……?」
 このままベッドの上で、全裸のままなんて恥ずかしすぎる。
「オレが先に浴びるよ。早いから」
「うん」
 水とはいったい何なのだろう。この後話してくれるはずだが、響揮は嬉しそうだった。
 響輝に借りた大きいバスローブを着て待っていると、すぐにノックの音。
「シャワー、いいぞ。リビングで待ってる」
「解った」
 私は響揮と入れ替わりに、シャワーを浴びた。


 部屋着に着替えてリビングへ行くと、バスローブ姿の響揮が、テーブルに載せた古そうな書物を読んでいる。
「水だよ水! やっぱり守護石に、青は無い」
「ごめん。ゆっくり、教えて」
「そうだよな」


/139ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ