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悦楽にて成仏して頂きます
第1章 特殊能力
「どう、したの……?」
「凄く、てっ。中っ……。キツイし、熱いっ……」
「少しずつ、動いて、みて?」
その言葉に、彼がゆっくりと動き出す。
「あぁっ」
今まで焦らされていたから、凄い刺激。
「はぁっ、あんっ、んんっ」
彼のグラインドも、少しずつ速くなってくる。
「楓さんっ、凄っ、いっ……」
何度もそんな風に言われると、逆に言葉で責められているよう。でも彼は初めてだから、そう感じるのかもしれない。
「あっ、あぁんっ」
彼は、必死にグラインドを続けている。初めてのセックスが、よほど気持ち悦いのだろう。さっきフェラで出しておかなかったら、もうとっくにイっていたかもしれない。
「はぁっ、あんっ」
「楓っ、さんっ……」
「イっても、いいよっ、はぁっ」
彼のグラインドが、また速さを増す。
「あっ、あぁんっ」
その動きに、私も煽られてしまう。
童貞の場合は、大概挿入時間が短い。それは仕方ないだろう。そう理解してからは、私も出来る限り相手に合わせるようにした。
「イイっ、あんっ、んんっ」
悦い場所が擦れるように、自分で腰を動かす。段々と全身が熱くなり、自分で乳首を弄った。
「あぁんっ。はぁっ」
それを見た彼が、一度ギュっと目を閉じてからグラインドを続ける。
イかないように耐えている様子が見え、私は乳首を強く弄った。
「あっ、んっ、ダメぇっ、イクぅっ! んっ……」
「楓っ、さんっ、くぅっ、はあっ……」
深い場所で放出すると、彼はグッタリと横に寝てくる。
「はぁっ……。気持ち、悦かった……?」
「は、い……」
会話をしながらも、2人とも息を乱していた。
そのままでいると、彼が急に口を開く。
「僕は……。悪く、なかった……」
「え……?」
私は彼を見たが、彼はジッと白い天井を見つめている。
「確かに、右折信号だった……。だから曲がったら、トラックが、真っ直ぐ来て……」
何故事故になったのか、私には解らない。どんな風に、処理されたのかも。
死人に口無し。正にその言葉通り。
「シャワー浴びようよ。ねっ」
その場をごまかすように言った。霊自体には必要なくても、今の彼には私の密が着いている。