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悦楽にて成仏して頂きます
第9章 琴音
響揮は霊を避けるようにして出たが、琴音はすり抜けてしまう。
琴音には、霊が見えていない。こんな環境にいるから不思議だが、普通はそうだろう。
世の中の人間殆どに霊は見えず、街でもすり抜けて歩いている。霊が、話しかけている時もあるのに。
「行ってらっしゃい」
「行って参ります」
響揮は相変わらずだが、嬉しそうな琴音を見送ってからが私のシゴト。
バスタオル1枚になってから霊を部屋に入れ、部屋の中央に立たせた。
「私は楓。あなた、いくつ?」
「19……。確か、大学2年になった、ばかりです……」
見かけは高校生にしか見えないが、霊は嘘をつかない。でも、記憶の忘却でズレはあるだろう。進級したばかりなら春。今は真夏だ。少なくとも、数ヶ月は前の事。
「服、脱いで……」
「俺、何も、知らなくて……」
「じゃあ、脱がせてあげる」
私が白装束を脱がせると、恥ずかしそうに下半身を隠している。
「大丈夫……」
1度軽くキスしてから、今度は長く唇を着けた。
「はぁ……」
開いた唇の隙間から舌を挿れ、彼の舌と絡める。時々クチュっという音がして、彼の息遣いが荒くなっていく。
「はんっ……。ふぅっ……」
息を継ぎながらだったが、彼が勃起しているのは解った。
彼がいきなり私の両肩を掴んで、唇を離す。
「くぅっ……。はあっ……」
私の下半身に精液がかかったが、すぐに消えてしまう。
キスだけでイくなど、私にも初めての経験。
「大丈夫。感じてもらえて、嬉しいから」
彼を抱きしめてから、ベッドに誘った。
慣れているなら別でも、キスとフェラと挿入はセット。全てしてあげないと、また何か未練が残るかもしれない。
「壁に寄り掛かって、座って? 脚、開いて」
「はい……」
この体勢だと、上からフェラをされている様子が見える。
彼の脚の間に座り、性器の周りをしゃぶった。それだけで彼はまた、勃起してくる。1度出したのに、流石の若さ。
性器を口に含むと、思っていたより大きくなる。若さとこの性器を使えないままなど、本当に未練だろう。
「くっ……」
舌を絡めて頭を上下させていると、彼が苦しそうな声を出す。
「出してもいいよ」
そう言ってから、また性器をしゃぶり出した。