この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
悦楽にて成仏して頂きます
第10章  水の守護


「んんっ……」
 柔らかな揉み方で掌が乳首にあたり、溜息が漏れた。
 彼はまだ、恐々という感じ。
「乳首も、触って……」
「はい……」
「あっ、はんっ」
 指先で両方の乳首を摘ままれて、声が出てしまう。彼も興奮してきたよう。勃起した性器が、私に当たっている。
「ねぇっ、壁に、寄り掛かって、座って?」
「え? はい……」
 彼が座ると、脚の間に座っていつものフェラ。
 早く挿入させて、イってもらった方が楽だろう。でも、一通りの手順を済ませなければ。
「触ってて……」
 私は、彼の両手を乳房に導いた。乳首を弄られるのを感じてから、彼の性器を持つ。
 最初は、横の部分を根元から舌で辿った。それだけで、彼は体を震わせる。
 カリの部分を軽く吸ってから、口内に挿れていく。彼はビクンとしたが、まだイくわけではなさそう。そのまま全体を口に含み、舌を使う。
 途中で彼の手が落ち、私からまた乳房へ導いた。
 元々、セックスは娯楽の1つ。
 子作りが目的じゃないセックスの方が、はるかに多いだろう。でもそれだって、愛情を確かめ合う為。私と彼の間に愛情は存在しないが、成仏させてあげたいという慈愛(じあい)の思いがある。
 そうでなければ、見ず知らずの霊とセックスなどしない。
「楓っ、さんっ……」
 彼は乳房を強く握った。
「出して、いいよ……」
 それだけ言って、私はフェラを続ける。
「くぅ……。はあっ……」
 口内に精液が飛び散って、消えていった。
 それさえも、儚く感じる。
 彼がこんなに若くして命を落とさなければ、いずれセックスや結婚も出来ただろう。
「気持ち悦かった?」
「はい……」
「私も、気持ち悦くして欲しいな……」
 息を乱しながらの彼が、恥ずかしそうに目を伏せる。
「俺、子供の頃から、ずっと病気で……。だから、経験が、無くて……」
 だから、病院のイメージが浮かんだのかもしれない。
「大丈夫。教えてあげるから」
 彼の話を遮る為にも言った。
 これ以上、亡くなる前の出来事を思い出されたくない。悔しさを思い出せば、また暴走する可能性もある。
 私は彼から離れ、ベッドに横になった。


/139ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ