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悦楽にて成仏して頂きます
第11章  琥珀の力


「ん……」
 気付くと、ひんやりとしたシーツの上。
 相手は2体。これだけで終わるはずはないと、感じていた。
 思った通り、2体がまた場所を入れ替わる。
「あんっ!」
 無理矢理四つん這いにされ、またいきなり挿入される。
 口も同じ。
 自分の密の付いた性器を、しゃぶらされた。
「ふぅんっ、はんっ……」
 まだ体は熱を持ったまま。それなのに、また快感を与えられる。
「はぁっ、んんっ」
 ほどなくして、2体が性器を抜く。イった様子はないが、少しホッとしてしまった。
 それは束の間。
 また仰向けにされ、正常位で挿入される。もう1体は私に跨り、また性器を口に挿入してくる。
「ふぅっ、はぁんっ」
 2体とも、さっきより激しいグラインド。
 跨がれていては、逃げられない。
「はぅっ、んんっ」
 性器が口に入っているせいで、自由に声を出すのも無理。除霊の為のセックスだと解っていても、さすがに逃げ出したい。
 響揮……!
 心の中で名前を叫んだが、彼は社にいないのだろうか。
 どこにいても、念が届けばいいのに。それには、まだ私の力が足りないのかもしれない。
「はんっ、はあぁっ……」
 そんな考えも、段々と消されていく。
 秘蕾は中で出し、口の方は外されて顔にかけられた。
「んっ……。はぁっ……」
 そのまままた意識を失いそうになった瞬間、「ギャアー!」という琥珀の鳴き声。
 何とか目を開けると、2体は真っ赤なオーラに包まれていた。
 琥珀が教えてくれなかったら、このまま意識を失い、彼らに取り込まれていたかもしれない。
 枕の下から短刀や数珠を出そうにも、抑えつけられていて身動きが取れなかった。
「どい、てっ!」
 そう言っても、2体は笑っている。
「俺達、どこに行ったらいいのか、解んないんだ」
「一緒に探してよ」
 冗談じゃない。
 2体とも真剣な顔で、私から離れた。
 チャンスだと思い、枕の下の短刀と数珠を取る。
 左手首に数珠を掛け、掌を1体へ差し出す。
 何も起こらない。
 私の力は、まだ全く役に立たないのだろう。彼らが、まだ満足していないせいだ。
 もう1体にやってみても同じ。彼らは笑ったまま私を見ている。
「何してるの? ねえ、続きやろうよ」
「もっと、気持ち悦くしてあげるから」


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