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エメラルドの鎮魂歌
第1章 罪と嘘のプレリュード
「私は普段の日中は瑞葉様のお世話を優先させていただいておりますので」
淡々と答えると、和葉の腕をさらりと振りほどき大階段を昇り始めた。
和葉の貌は一瞬、傷ついたように歪んだが、直ぐに八雲の後を追った。
「待ってよ、八雲!僕も兄様のところにいく。
今日、馬術大会があったから、その話をしなくちゃ。
…他にも話したいことがたくさんあるんだ」
屈託のない声が八雲の背後から聞こえる。

和葉は瑞葉が大好きだった。
薫子に禁じられても、瑞葉に会いに行くことをやめない。
瑞葉も和葉をとても可愛がっていた。
中庭以外は、この屋敷から一歩も外に出られない瑞葉にとって、和葉の存在は唯一外界との接点とも言えるものであった。

「…そうですか。
では、ご一緒にどうぞ…」
八雲は表情を変えずに、しなやかに階段を上がった。

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