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エメラルドの鎮魂歌
第9章 エメラルドの鎮魂歌 〜秘密〜
…性交は一度では終わらなかった。
崩れ落ちる千賀子を、八雲は強引に立たせ壁に手を突かせた。
再びドレスを捲り上げ、白い円やかな双丘を押し開く。
…その狭間に紅く熟れ、まだ細かく脈打つ花陰が見えた。
八雲が放った牡液がとろりと滴り落ちる様を捉え、強引に雄蕊を挿入する。
「んんっ…!…あ…ああ…いや…あ…んっ…!」
か細い声を上げながら、千賀子は淫らに腰を揺らめかせ、男を受け入れた。
八雲の牡は一度吐精したとは思えぬほどの硬度を保ち、女を荒々しく攻め立てた。

背後からの交わりは、千賀子を更に乱れさせた。
…まるで、獣が交わるような体位は千賀子を昂らせ、より深い快楽をその身に感じさせた。

これまで慎み深い淑女となるべく教育を受け、生家より格段に上の貴族の家に嫁いだ千賀子は、ひたすらに大人しく自我を殺して夫に従っていたに違いない。
女王のように居丈高に君臨する姑に目を光らせられ、夫との数少ない閨でも一度も快楽を得たことがなかったはずだ。

…その千賀子がまるで別人のように甘い声を上げ、淫らに身体を開き、男の牡を受け入れ、その麻薬のような悦楽に溺れきったのだ。

「…ああ…っ…また…あつ…い…の…きちゃ…う…んんっ…!」

…千賀子は身体を震わせ、八雲の二度目の吐精をその身に受けたのだ。



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