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エメラルドの鎮魂歌
第14章 海に睡るエメラルド 〜エメラルドの鎮魂歌 SS 〜
「…ああ…八雲…お前と…また抱きあえるなんて…」
瑞葉は男を柔らかく受け入れながら、静かに涙を流した。
漸く解けた眠り薬の効能は未だ瑞葉の身体に微かに留まり、男を受け入れる衝撃を和らげ…寧ろふわりとした酩酊感をもたらした。

八雲の牡は瑞葉の覚えているそれより、硬く熱く長大で…それは痺れるような凄まじい快楽を与えた。

「…ああっ…悦い…すごく…きもち…いい…お前の…が…かたくて…いい…いいっ…!」
我知らず、激しく乱れてあられもない言葉を喘いでしまうのは今、自分が何もかもから解放され…新しい人生の岐路に佇んでいるからだろう。

「…瑞葉様…!愛しています…!」
熱く甘く愛を掻き口説き、瑞葉を激しく抱くこの美しい男から告げられた言葉は、目覚めた瑞葉に天地がひっくり返るほどの衝撃を与えたのだ…。
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