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永遠の愛を奪って
第2章 処女卒業前の夜
穂並さんもいなくなってしまうし、青木くんのことが好きな女性社員に悪口を言われるだけだ。
「お疲れー!じゃあね、小春。あたしは彼氏とデートに行くから」
一次会が終わり、飲み会に参加した皆で居酒屋から出た。
それから二次会をどこでするか話し合っているこの隙に穂並さんは抜けるようだった。
「彼氏さんはどこかに迎えに来ているんですか?」
「そうそう。駅前に来てるって言ってたからそこで待ち合わせしてるの」
私もこの隙を狙って帰ろう。
そう思った時、穂並さんが近くにいた青木くんを肩を掴んで私の前へと連れてくる。
濡らしてしまったジャケットは脱いでいるから分からないけど、シャツにはシミがついている。
許してくれているけど、今は青木くんと視線を合わせるのがかなり気まずい……。
「青木は小春と同じ歳でしょ?あたしが抜けると小春がひとりで寂しいだろうし、構ってやって」