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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
それを言われて土嶋さんが青木くんのことを呼び捨てにしていたことが脳裏に過る。
私が同じように呼んだらどう思われるんだろう……。
でも青木くんも私のことを名前で呼んでくれているし、同じ歳でここまで仲良くなったんだからいつまでもよそよそしくしているのはおかしい。
「じゃあ、これからそう呼ぶ。……“祐”って」
土嶋さんのことは気になるけど、彼氏である青木くんのことを思ってここは素直に聞き入れることにした。
名前は知っていたけどいざ、彼氏の名前を呼び捨てで口にしてみるとなんだか照れ臭くなる。
そのうち慣れると思うけど。
「うん。そうして。小春ともっと仲良くなりたいからそっちの方が嬉しいし」
「祐は私とあまり仲良くないなって思っていたの?」
「そうは思ってないけど、小春にちょっと壁がある感じはしてたかな」
「どうして?」