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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
「ほら、見てみ……?」
祐が摘んで見せたコンドームには先端に白濁液が入っておらず、くしゃくしゃになっていた。
セックスをする前はきちんとつけてくれていたし、外していたところも見ていない。
どうやらいつの間にか自然と取れてしまっていたようだ。
「えっ……、じゃあ本当に中に出したってこと……!?」
「そうなるかも……。……ごめん」
「私も気づけなかったから……。きっと大丈夫だよ!抜く時に外れたんだと思うし、生理も近いから」
今の空気を悪くしたくなくて、内心焦りながら根拠もない理由を並べていた。
それに「ごめん」っという言葉は聞きたくない……。
安心してくれたのか、祐は私の隣に横になってきて火照った体を休め始める。
「……小春は優しいな。静かだけど明るくて、一緒にいると落ち着くなーって思う」
「私も祐と一緒にいたら落ち着くよ」
「嬉しい……。小春が同期だったらよかったのにな……」