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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
「困らせちゃってごめんね。不安になっちゃうけど私は祐のこと信じてるから」
「うん……」
それから数日後。穂並さんに頼まれて、からかってくる先輩の元へ資料を届けにいくと嫌な視線を感じた。
それは土嶋さんとすれ違った時に睨まれている気がしたこと。
どうやら私はすっかり嫌われているようだ。
この気持ちは祐と目が合った時に和らぐけど、浄化しきれなくてモヤモヤしている。
「今日も彼氏と会社で会えてよかったね~。元気だった?」
デスクに戻ると穂並さんがニヤついた顔で私を迎えてくれた。
「はい。ライバルつきでしたけど……」
「葉月ちゃんかー。あの子、意外と負けず嫌いなところあるからね。
奪われないように気をつけなよ?……っと言ってもラブラブだから大丈夫かー」
「大丈夫…ですかね……?」