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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去
「なんでそんなに不安になってるの?青木に小春の話を振るといつも照れてるから惚れてるんだなーって分かるよ?」
ふと廊下の方を見たら、祐が歩いていて女性社員に話し掛けられていた。
仕事の話をしているんだろうけど女性社員は幸せそうな顔で笑っている。
この光景をよく見掛けるけどイケメンパワーは絶大だ。
私も祐と体の関係を持つ前に挨拶された時はあんな感じだった。
「モテる彼氏を持つと大変だ、ってこういうことなんですね」
「でもそんな苦労よりも青木のことを好きって方が強いでしょ?」
「……はい。そっちの気持ちの方が強いです」
「それなら大丈夫だって。あまり心配しすぎると青木もうんざりしちゃうだろうからやめておいた方がいいよ?
二人ともアラサーだし、結婚も考えているんでしょ?」
カタカタとパソコンのキーボードを打ちながら穂並さんに言われたその言葉にドキリとする。