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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心
「えっ!?恥ずかしいよ……」
「ちゅーするだけなら恥ずかしくないだろ」
「っ……、分かった……」
すぐ手が届くところにいるから唇がどの位置にあるのかは大体分かる。
自然な流れでキスをすることはできるけど、やってみろと言われてやるのは照れくさい。
それに、人として尊敬はしていても同じ歳で、同じ立場として見ているから、祐に従うのはなんだか下に見られている気がして複雑だ。
こんなことを思うようになったのは、きっと処女で体の関係について何も知らなかった私が祐に追いつけてきているからなのかもしれない。
経験人数は何ともならないけどせめて同じ場所に立ちたい……。
そう思って唇だと思う場所にキスをしてみる。
でも先程唇を重ねられた感触と何かが違くて、一度キスしてから顔を離した。
「ちょっ、そこは顎なんだけど。小春はドジで可愛いなー」
「ううう……、馬鹿にしてるでしょ」
「してねーよ。オレの新しいスーツに大胆にビールをこぼした時も可愛いなって思ってた」