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約束 ~禁断の恋人~
第1章  日常


 何度も説得を繰り返した末に僕達の真剣さを分かってもらえ、海が僕の籍へ入る養子縁組が成立し、彼は病院の寮から一年前にこのマンションへ移ってきた。
 法律上は、27歳の僕が父親で、25歳の海が息子。
 会うようになると父親もすぐに海を気に入り、たまに三人で外食をすることもあった。
「ゴメンな、昨夜。疲れてたのに……」
 頭を抱き寄せられ、顔が火照る。
「トモの顔見たら、我慢出来なかったんだよ。久し振りだったから……。」
 日付が変わってから帰りシャワーもそこそこでベッドへ入った僕は、遠慮がちにベッドに潜り込んできた海の腕を抗わなかった。抗おうとも思わなかった。
 男のくせにと思われるかもしれないが、海に抱かれるのは好きだ。セックスの直接的な快感だけじゃなく、彼に抱かれるのは凄く心地好い。
 海の傍にいる時が、一番素直な自分になれる。
「朝メシ、喰うだろ?」
 軽く頷いてから、欠伸をかみ殺した。
 昨夜は三日振りの帰宅。この一週間は殆ど研究所に詰めていて、昼も夜も分からない生活をしていた。
 僕の仕事は、表向きは脳神経外科医。父親が医院長を務める総合病院で、週に一度外来を持っている。
 外来は忙しく、直接患者と会うのは一人十分ほど。
 脳神経外科という特色上、検査の方が多い。
 スキップと呼ぶ飛び級制度を使い中学と高校は一年ずつで修了し、15歳で医大に合格した。
 大学は六年間しっかりと学び医師免許を取得し、母校でのインターンを経て、23歳の時今の病院へ移った。
 週に一度しか外来を持たないのには理由がある。
 僕のもう一つの仕事。本業は、トップシークレットとされているプロジェクトチームのメンバー。
 父親が国から密かに依頼されたのは、人工知能を搭載した人間を造ること。
 人型アンドロイドと呼ばれる物は、既に一般家庭で用いられている。そのヒューマノイドと違うのは、体は生身の人間だという事。



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