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約束 ~禁断の恋人~
第6章 異変
「んんっ」
抵抗しようとする腕を押さえつけられ、逃げられない。
やっと離れた唇が耳元をくすぐる。
「フィーア。やめて……」
「違う……」と、耳元で聞こえたような気がした。
それはもう、幻聴かもしれない。
セックスを教えたのは僕。
海の代わりにしたのは僕。
全てが僕の罪……。
抵抗するのをやめると、フィーアにパジャマを脱がされる。彼も服を脱ぎ、覆い被さって来る。
「はぁっ……」
舌が乳首を這い、強く目を閉じた。
フィーアは調理部に行って以来、「違う……」と呟くことが多くなっている。
何が違うのが、どうすればいいのか、もう僕には分からない。
「あぁっ」
乳首をしゃぶられ、口内で舌が動く。
久し振りに与えられる快感に、体は素直に反応してしまう。
「フィーアっ、んんっ、はぁっ」
音を立てて乳首をしゃぶられ、もう一方は指先での刺激。
僕が教えた通りの愛撫。
「はんっ、あっ」
彼がしたいのならいい。
以前学習した通りのセックス。手順もそれと同じ。
次に来る刺激を思うと、体の芯が熱くなっていく。
「んんっ、あんっ、はぁっ」
軽く握られた性器を、擦られる。
引き出しにしまった潤滑剤を出し、それを塗り込まれた。
解されていく場所にも、微かな痺れ。
「んっ……。はぁっ……」
早く熱さが欲しいと思った時、彼の猛ったものが入口へ当てられる。
ゆっくりと挿入してくるその昂りに、溜息を漏らした。
僕は、誰でもよくなってしまったのだろうか。
セックスが出来れば。
Dr.小早川に言われた通り、容姿が海なら、それが何者でも構わない。
「あぁっ、んんっ」
深くまで挿いった状態で止められ、強く抱きしめられる。
僕の中で脈を打つ彼の昂り。
広げられた場所が、確かな快感を捉えている。
「はぁっ、んっ……」
体を離した彼がグラインドを始めると、自然に背中が反った。
何も分からない。
ただ、激しい快感に包まれるだけ。
「あぁんっ」
彼の息遣いも、僕を煽って行く。