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約束 ~禁断の恋人~
第7章 想い
「んんっ、あっ」
入口を解す指が増え、段々と中へ挿いってくる。
「はぁっ、あんっ」
中で動く指に、また勃起してしまう。
「トモ……。挿れても、いい?」
その声に、何とか頷いた。
指を抜かれ、彼の昂りが入り口に当てられる。そのままゆっくりと侵入してきて、背中を反った。
「あぁんっ、はぁっ」
「トモっ……」
深くまで挿いってきた彼の、溜息混じりの囁き。
両脇に腕を着くと、いきなり激しいグラインド。
「あんっ、んんっ」
自然と、彼の腕を掴む。
奥深くまでの刺激が、体を熱くしていく。
擦られる内壁から生まれる熱は、すぐに指先まで広がっていった。
「はぁっ、あっ、んっ」
彼の名前を呼びたくても、言葉にならない。
抜き挿しの度に刺激される入口が、ヒクヒクと昂りを締め付けてしまう。
「トモっ……」
現実と夢の、硲にいるようだった。
何も分からなくなりそうなくらいの快感。
分かっているのは、彼が愛しい人だということだけ。
名前なんてどうでもいい。
海。
カイ。
フィーア。
おかしいかもしれないが、僕は全ての人格を愛している。
でもこの世に実際に存在するのは、海という人間だけ。
「あんっ、んんっ」
「トモっ……っ! はあっ……」
奥深くで放出したらしい彼が、荒い息のまま僕を見つめる。
その漆黒の瞳に、吸い込まれそうだった。
「足りない……」
そう呟いた彼は、僕を俯せにする。
「え?」
腰だけを持ち上げられて膝で立つと、またすぐに挿入された。
「あぁっ」
僕は、バックなんて教えていない。
彼の放出したものが、グチュグチュと音を立てる。
何とか腕でも立ち、彼に合わせて腰を前後した。