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約束 ~禁断の恋人~
第7章 想い
「トモ? 嫌だった?」
「どうして……?」
抱き合ったまま訊いた。
「だって……。やっ、って言ってたから……」
やっと冷めてきた顔が、また熱くなる。
言ったとは思う。でもさっきは夢中で、はっきりとは覚えていない。
「違うよ……」
それしか、答えられなかった。
何度も「海」と言ったのだけは覚えているが、喘ぎにまで責任は持てない。
「ホントに? 嫌じゃ、無かった……?」
「嫌じゃないよ。よ、悦かっ、たよ……。悦いと、そう、言っちゃうん、だよ……」
目が合っていたら、絶対に教えられなかった。
普通なら無粋な質問だろうが、彼は真剣に訊いているだけ。僕を心配していると思うと、嬉しいと感じる。
「もう、寝る?」
「シャワー、浴びないと。シーツも、交換しなくちゃ……」
「ん」
彼が腕をどかしたから起き上がると、また抱き寄せられた。
「キス……」
何度もしたのに。
笑ってから彼に顔を近付けると、キスが段々深くなっていく。
「んんっ……」
離れようとしても、しっかりと抱き込まれてしまった。
「トモ……。もう一回、しよう?」
彼の勃起したものが、太ももに当たっている。
「ちょ、ちょっと、海っ……」
止めようとしたが、彼の力には敵わなかった。