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わがままな氷上の貴公子
第2章 プライド
「ゆ、悠ちゃん……」
咥えると、すぐ口いっぱいに硬く大きくなっていく。
「悠っ……」
力が抜けてきた巨体を押し倒し、ジーンズを下着ごと脱がせた。
また奥まで咥えながら、オレも脱いでいく。
舌を使いながらも、首すじを撫でる潤の指先に溜息が漏れる。
「んっ……」
それに気付いた潤に逆に押し倒され、抱きしめられると力が抜けた。
「俺、どうすれば、いいの……?」
耳元で言われて、呆気に取られてしまう。
本当に知らないのか?
お前、ゲイじゃなかったのか?
男のクセに、オレを綺麗とか好きだって言ったり。短い休憩時間に会いに来ていたから、口説いてると思ってた……。
「どうすればいい?」なんて、男とヤった経験が無いのか……?
それ以上考えられなくなったのは、潤の指先が秘蕾(ひらい)に触れたせい。
「……っ、んっ」
「ここ? ここで、いいの?」
そう訊かれるのも、いやらしく感じた。
小さく頷く前に漏れた溜息でも、解ったらしい。
「ん……」
「気持ち、悦い?」
戸惑いながらも確かめるように動く潤の指が、秘蕾を解していく。
「はぁっ……」
上半身への前戯もなく、秘蕾だけを責められる。
それを、刺激的だと感じてしまった。
相手なんて、今は誰でもいい。たまたま、潤が傍にいたから。
トリに選ばれずイライラしているのに、オレの滑りが見たいなんて言ったせい。
また、悔しさが蘇って来る。
誰でもいいから、この感情を何とかして欲しかっただけ。
「んっ、あっ……」
何とか手を伸ばし、ナイトテーブルから潤滑剤になるものを出す。
専用の物なんて持っていない。それは唇などに塗る、白色ワセリン。体の熱で少し解けるようなもの。
それを渡すと、潤は少し考えてからそれを秘蕾へ塗り込んだ。
「んんっ、はぁっ……」
「悠ちゃん……」
潤も、呼吸が速くなっている。
男を抱くなんて、ノンケのヤツには気持ち悪いだろうに。
でも、潤にその気はあるらしい。
それなら、オレを抱けるなんて光栄だろ?
動く指が、段々と入口を解していく。
「あっ……」
挿いってきた太い指に、その部分が痺れる。
「あ、んんっ……」
中で指が動く。そんな刺激にさえ、翻弄されそうになった。