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光を求めて
第5章 初恋
行き先は私が決めて良いと言うことで、ランチを食べて映画を観に行くことにした。
それは私にとって夢みたいな時間で、時間はあっという間に過ぎて行く。
まだまだ一緒にいたい私は、遠回りをして公園を通って帰ることにした。
沈みゆく太陽が公園の池を照らし、それを見ながら雅也さんの横を静かに歩いていると……そっと手を繋がれた。
驚いて顔を上げると、雅也さんは優しく微笑み、握っている手をギュッと握りしめてきた。
私はドキドキしながら握り返す。
お互いに話すこともなく手を繋ぎ、公園内を意味もなくグルグル歩き回った。
「彩羽ちゃん……」
少し薄暗くなりかけた時、ようやく雅也さんが口を開き、そして立ち止まった。
「手、繋ぐのはイヤじゃない?」
「イヤじゃないですよ」
「そっか……よかった」
私の言葉に本当にほっとしたように笑った。
その笑顔を見て私も微笑んでいると、雅也の手が頬に触れて真っ直ぐにみつめられた。
そして……
それは私にとって夢みたいな時間で、時間はあっという間に過ぎて行く。
まだまだ一緒にいたい私は、遠回りをして公園を通って帰ることにした。
沈みゆく太陽が公園の池を照らし、それを見ながら雅也さんの横を静かに歩いていると……そっと手を繋がれた。
驚いて顔を上げると、雅也さんは優しく微笑み、握っている手をギュッと握りしめてきた。
私はドキドキしながら握り返す。
お互いに話すこともなく手を繋ぎ、公園内を意味もなくグルグル歩き回った。
「彩羽ちゃん……」
少し薄暗くなりかけた時、ようやく雅也さんが口を開き、そして立ち止まった。
「手、繋ぐのはイヤじゃない?」
「イヤじゃないですよ」
「そっか……よかった」
私の言葉に本当にほっとしたように笑った。
その笑顔を見て私も微笑んでいると、雅也の手が頬に触れて真っ直ぐにみつめられた。
そして……