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光を求めて
第1章 昼の顔と夜の顔
残された私は電話番も兼ねてネットを見ながらお昼を食べる。
これもいつもと変わらない。
営業部であるこの部屋を空けるわけにもいかず、最初は女性だけで電話当番をしていたのにいつの間にかそれはなくなり、いつもひとりでお昼を食べている私が電話番として残ることになった。
だから峰岸さんが誘ってくれたのは本当に珍しいことで、私がいなくなれば誰が電話番をするのかと考えて断った部分もある。
夜は適当に遊んでやり過ごしているのに、お昼の私は簡単にはそれができない。
損をしても生真面目に生きている自分に嫌気を感じながら、変わる努力もせずに日々を過ごしていた。
会社での私をmaple‐メイプルの人たちが見たらどう思うのか……逆に会社の人が夜の私を見てどう思うのか、その前に私だと分かってくれるのか甚だ疑問だった。
それだけ昼と夜とでは姿も人との接し方も違った。
お昼も終わり仕事を始めようとした時、入り口のドアが思いっきり開き、慌てた風の上司の田所さんが一直線に私の元にやってくる。
「よかった~東間さん居てくれて」
そんな言葉を使うときは良いことが無い。
これもいつもと変わらない。
営業部であるこの部屋を空けるわけにもいかず、最初は女性だけで電話当番をしていたのにいつの間にかそれはなくなり、いつもひとりでお昼を食べている私が電話番として残ることになった。
だから峰岸さんが誘ってくれたのは本当に珍しいことで、私がいなくなれば誰が電話番をするのかと考えて断った部分もある。
夜は適当に遊んでやり過ごしているのに、お昼の私は簡単にはそれができない。
損をしても生真面目に生きている自分に嫌気を感じながら、変わる努力もせずに日々を過ごしていた。
会社での私をmaple‐メイプルの人たちが見たらどう思うのか……逆に会社の人が夜の私を見てどう思うのか、その前に私だと分かってくれるのか甚だ疑問だった。
それだけ昼と夜とでは姿も人との接し方も違った。
お昼も終わり仕事を始めようとした時、入り口のドアが思いっきり開き、慌てた風の上司の田所さんが一直線に私の元にやってくる。
「よかった~東間さん居てくれて」
そんな言葉を使うときは良いことが無い。