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第5章 初恋

私の想いを分かってくれたのか、雅也の指が動き始めた。
初めはなぞるだけだった指もある一点ばかりを触るようになった。
それと同時にウズウズがムズムズに変わった。

「雅也っ」

「気持ち良い？」

「わかっ、んない。けど、変……」

「どんな風に変なの？」

「……ウズウズがっ……ムズムズに」

必死に雅也と会話をしようとしても、触られている場所に神経を取られて言いたいことが半分も言えない。

「それでいいから、きっとクリではイケるよ」

「……イ、ケる？？」

「そう、気持ち良くなれるってこと。ウズウズもムズムズも消えてなくなって……僕しか考えられなくなるから、いいね」

雅也の事だけしか考えられなくなりたくて頷くと、良い子だと言ってパンツを脱がされ外気に触れた。

「彩羽、もっと気持ち良くなれるから声は我慢してね」

それだけ言うと、雅也は足元に身体を移動して両足を広げられ、驚くと共に強烈な感覚が私を襲った。
何をされているのか分からず、それでも、雅也の言う通り気持ちよさが増えていく。
声が出ないように手で口を塞いでも、自然と声は宙を舞う。
身体が何度も小さく跳ね、目に涙が浮かんだ。
止めてほしいけど止めて欲しくない。
知らないはずなのに、もっと気持ち良いモノがこの先にある気がして悶えるだけだった。