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光を求めて
第5章 初恋

「お嬢ちゃん。責任とってね」

ひとりの男が私に向かってにやりと笑った。
責任とってと言われて考え付くのは口ですること。
いつも私が雅也にやっているようなことをこの男たちにするのかと思うと、嫌悪感から雅也の洋服をギュっとにぎりしめていた。

「大丈夫。そんなことは僕がさせないよ。指一本触れさせないから安心して」

洋服を握りしめる手を優しく撫でられ、私が安心する言葉をくれる。
雅也はいつだって正しい。
そして私の嫌なことは絶対にしないしさせないと分かってるけど、相手が多すぎて心配になる。

「強気だね。お兄さん」

「3対1で彼女守れるかなぁ~」

「まぁ、守れなかったら俺たちから犯されるところ見ることになるけどね」

「それいいね~~女は抱けるし、悔しがる男の顔を見れるってわけだ」

「やばい!俺、興奮してきたっ」

男たちは笑いながら私たちを取り囲み、男たちから守るように私は雅也の腕に抱かれた。

「彩羽、少しだけ目を閉じててくれる?」

こんな状況でも雅也は相変わらずで、この落ちつきはどこからくるのかと私もこの状況でそんなことを考えていた。
それだけ雅也の穏やかな声は私を安心させた。

「大丈夫。目を閉じている間にすべて終わるから……怖くないからね。僕を信じて」

雅也がそういうのならと頷くと、いつものように良い子だと言わんばかりにおでこにキスをしてくれた。


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