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光を求めて
第6章 初体験
「お父様たち誰の話をしているの?」
「父さんたちの高校時代の友人みたいだよ。当時は何人か仲が良かったみたいだけど今は疎遠になってるって聞いたかな?」
雅也の言葉に少し寂しくなった。
どんなに仲が良かったのか分からないけど、卒業してから会わなくなるのは寂しいし想像もできない。
「さみしいね」
「そうだね。だけど彩羽ちゃんにはまだピンとこないかもしれないけど良くある話だよ」
「雅也さんもあるの?」
父たちの前では呼び捨てにしない約束だからとお互いに呼び捨てにはしない。
だけどそれが返って新鮮に感じる。
「うん。疎遠になった友達は何人かいるよ。それぞれが違う道に歩き出すと仕方がないことだと思ってる。それでも本当の親友は永遠だと僕は思うから彩羽ちゃんもそういう友達は大事にしないとね」
「親友……雅也さんはいる?大事にしたい親友」
「いるよ。何でも話せて相談できる相手。将来はお互いに違う道に進むけど一生友達だなって感じるんだ。きっと父さんとおじ様もそうだったと思うよ」
「じゃなければこうして会ってはいないだろう」
私たちの会話を聞いていたのか、おじ様が私たちの会話に入ってきた。