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光を求めて
第6章 初体験
「今日は会えてうれしかった」
「うん。僕もうれしかったよ。おじ様が何を言っても彩羽はいい子だよ。僕が保証するからね。何か言われて落ち込んでも僕のことを思いだすんだよ」
雅也の言葉に嬉しさを感じながら、さっきの父の言葉が脳裏に浮かび泣きそうになる。
「そんな顔をしないで!彩羽にそんな顔を似合わないよ」
「雅也っ」
雅也は私を慰める言葉を言いながら、甘く優しいキスをしてくれた。
何度も何度もリップ音を響かせながら、おじ様が声をかけてくるまでキスは続いた。
「どうにかして時間を作って会いに来るよ。それまで勉強頑張って」
「うん。待ってるね。雅也がお父様に叱られないように勉強頑張るね」
最後に触れるだけのキスをして雅也は帰って行った。
時間を作って会いに来てくれる。
その言葉を信じて勉強を頑張っていたけど、忙しいのか会えなかった。
私からのLINEが頻繁なのに対して雅也からの返事は少ない。
大学が忙しいと分かっていても、やっぱり寂しいのには変わりなかった。
そんな時、父と母に呼ばれて思いもよらない事を聞かされた。