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光を求めて
第6章 初体験
「ああ、僕もだっ!菜穂、愛してるっ」
「雅也っ」
私に言っていた愛の言葉を、私の知らない女に口にする。
だったら私は??
私を好きだと、愛していると言ってくれていたのは嘘なの???
知らず知らずのうちに涙があふれては床を濡らす。
「イキそうっ……イッていい?」
「いいよっ、中に出してっ」
雅也は限界なのか顔を苦悶に歪ませながら動きを速めていった。
そして、ウッと唸り声をあげながら雅也の動きが止まった。
お互いが暫く動かなくて、動いたと思ったら目と目を合わせ微笑んでキスを始めた。
舌を絡ませる濃厚なキス。
何度も何度も角度を変えながら、また続きを始めちゃうんじゃないかと思えるほどに情熱的なキスをした後、目と目を合わせてふたりは笑った。
そして……
「菜穂、愛してる……結婚しよう」
私に気が付かない雅也は、私の知らない女に永遠の愛の言葉を紡ぐ。
そんなふたりを見てるしかできない私は、知らず知らずのうちに言葉を発していたらしく、ふたりの視線が私に注ぎ3人の視線が絡んだ。