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光を求めて
第6章 初体験
エントランスに入ると、明かりがついているパネルが空いている部屋だと教えてくれた。

「自分で部屋を選べるなんてすごい」

ラブホテルというものを知らない私は、ただただ感激し、ピンクで可愛らしい部屋を選んだ。
部屋に入るとお腹すいてるよねと言って適当に頼んでくれる。
その間にお風呂に入っておいでよと言われて入ることにした。
ひとりになりシャワーを浴びていると、さっきまでの悲しみが溢れてくる。
雅也が他の女とエッチをしている姿が脳裏に浮かび涙が零れていく。
あんなに好きだと言ってくれていたのに、私と初めてするエッチは大切だから想い出に残るようにしたいとか言ってくれたのは嘘なのか。
それよりも、私だけを好きだと言ってくれていたこと自体が嘘だったのかもしれない。
そう思うと悲しみと同時に怒りもこみあげてくる。
信じていたのに、信じていたのに、信じていたのに。
と、頭の中で言葉が渦巻き、愛情が憎しみに変わっていくのが分かった。


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