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光を求めて
第6章 初体験
「でもっ!そういうことは好きな人とするんでしょ?」
「そうでもないよ。寂しさを埋める時や……そうだね。今の彩羽ちゃんみたいに辛い時にすることもあるんだよ。SEXはね。お互いの肌の温もりを感じるには一番良い方法、寂しい時に寂しくなくなる一番の方法なんだよ」
「寂しくなくなる?」
おじさんの言葉を繰り返す。
おじさんの言う通り今は辛いし寂しいから誰かに傍にいて欲しい。
おじさんが望むとおりにすれば、おじさんは傍にいてくれる?
そのためにエッチな事をしてもいいの?
「彩羽ちゃんがおじさんとここにきたのは泊る場所を見つけるためだけじゃないよね。誰かに傍にいてほしかったんじゃないのかな?寂しさを埋めてほしかったんじゃないのかな?もちろんエッチな事を望んでいなかったにせよ、誰かに傍にいてほしいんじゃない?」
そうかもしれないと思った。
両親に現実を突きつけられ、そして好きだった相手には他に女がいた。
信じていたモノが一瞬に消えてしまって、惨めで悔しくて寂しかった。
「寂しい時は傍にいる人に甘えると良い。悪い大人もいるけど、おじさんみたいに良い人もいる。間違わなければ寂しさから救ってもらえるよ」
「おじさんは救ってくれるの?」
「ああ、彩羽ちゃんさえよければ全てを忘れされてあげるよ。辛いことも寂しい事も……みんなやってることだ。だから、ねっ?」