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光を求めて
第7章 忌まわしい過去
「ひとりで寝れるのか??寝れないから一緒に居てくれって言ったんだろう?」
別にSEXなどしなくてもいいから人の体温を感じたくて、ゲンさんに一緒に居てと頼んだのは私だった。
「何もしない?」
「はぁ???今度こそ追い出されたいか!!!」
これ以上怒らせて追い出されるのだけは避けたくて慌ててベッドに潜りこんだ。
それにダブルベッド二つ分のベッドは広々としていて、ツインで寝ているのと変わらないかもしれない。
「とりあえず寝ろ。話を聞いてほしければ明日聞いてやる」
そう言葉にしながらゲンさんはあっという間に眠りに入り、それはモノの数秒で驚くほどだった。
眠っているゲンさんは無防備で安心したように眠っている。
その頬に手を伸ばすと身じろぎ身体を小さくする。
それがかわいくて触れていると、手を取られて抱きしめられた。
驚いてアタフタする私と違って、ゲンさんは規則正しい寝息をたててるだけで何の反応もない。
これが無意識の行動だと分かると、私も安心して眠りにつくことができた。