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光を求めて
第7章 忌まわしい過去
もう少し寝かせておこうとベッドから抜け出しリビングに行くと寂しい空間が広がっていた。
昨日の夜も思ったけどモノトーンで統一された寂しい部屋。
ここに帰って来たがらない理由が何となく分かった気がした。
とりあえず起きた時の為に朝食を作ろうと冷蔵庫を開けると、ビール以外何も入ってはいなかった。
本当に寝に帰るだけの部屋に、お互いの寂しい生活を実感する。
「これが娘さんかな?」
テレビの横に小学生ぐらいの女の子の写真が立ててあるのを見つけた。
ランドセルを背負って桜の木の下で写しているから、きっと入学式の時の写真。
後ろを見ると、楓(かえで)7歳入学式と書いてあった。
話には聞いたことがあっても写真を見るのは初めてで、どうしていつも写真はないと言い張っていたのか疑問に思った。
これを見せていれば、妄想だとか作り話だとか言われないですんなのに……
そんな事を思いながら手に取った写真立てを置こうとした時、一枚の紙切れがヒラリと床に落ちた。
何気なく拾いあげた紙は新聞の切れ端で、そこに書かれた大きな文字が目に入った瞬間、自分の目を疑い、自然と喉がゴクリと鳴った。
昨日の夜も思ったけどモノトーンで統一された寂しい部屋。
ここに帰って来たがらない理由が何となく分かった気がした。
とりあえず起きた時の為に朝食を作ろうと冷蔵庫を開けると、ビール以外何も入ってはいなかった。
本当に寝に帰るだけの部屋に、お互いの寂しい生活を実感する。
「これが娘さんかな?」
テレビの横に小学生ぐらいの女の子の写真が立ててあるのを見つけた。
ランドセルを背負って桜の木の下で写しているから、きっと入学式の時の写真。
後ろを見ると、楓(かえで)7歳入学式と書いてあった。
話には聞いたことがあっても写真を見るのは初めてで、どうしていつも写真はないと言い張っていたのか疑問に思った。
これを見せていれば、妄想だとか作り話だとか言われないですんなのに……
そんな事を思いながら手に取った写真立てを置こうとした時、一枚の紙切れがヒラリと床に落ちた。
何気なく拾いあげた紙は新聞の切れ端で、そこに書かれた大きな文字が目に入った瞬間、自分の目を疑い、自然と喉がゴクリと鳴った。