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光を求めて
第7章 忌まわしい過去
そこにはこう書かれていた。







『玄江 楓(げんこう かえで)捜査の甲斐虚しく遺体で発見』







玄江はゲンさんの名字だから娘さんに間違いはない。
そのまま続きを目で追いゲンさんの過去を初めて知った。
それは私の知らないゲンさんの過去で、目を背けたくなるほど酷い記事だった。
内容はこうだ。
小学2年になったばかりの楓ちゃんは遊んでいる途中に連れ去られ、初動捜査のミスにより捜索は難航し警察が手を尽くしたが発見できなかった。
それから1か月後、川に浮いている楓ちゃんを発見。
身体には無数の傷跡があり、性的虐待を受けた可能性も視野に入れて捜査中。
ただし、犯人は未だに見つかってはいない。
そういう文字が並べられていた。
その文字を読みながらゲンさんの今までの言動を思い返した。



――レイプされて終わればいい。それだけで終わらないこともある



あの時の涙は娘さんの事を重ね合わせていたのだと今更ながら理解し、ゲンさんの悲しみに拍車をかけてしまったのだと知った。

「ゲンさん……ごめん……」

私は写真と新聞紙の切れ端を握ったままソファーに座って泣きながら考えていた。
ゲンさんがどういう思いで私を見ていたのか……


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