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光を求めて
第7章 忌まわしい過去
男の言葉に驚愕した。
父がお膳立てしたことなら、私の心などなにも分かっていない。
それどころか、私の心など関係ないのだとはっきりと分かった。
私は家と家を繋ぐ道具で、それ以外に求められていないのだと。
その事実は私の心を壊すには十分だった。
雅也に裏切られても生きることをやめなかった。
だけど、今回は生きていく意味さえなくなった。
ただの道具としてだけに生きていくのなら、私は生きていたくはない。
これから先も、父やこの男の人形のように生きていくのだと思うと心は決まった。
そんな事を考えながら男に何度も抱かれた。
萎える事のないモノは幾度となく私の中で白濁を吐き出し、開放されたのは朝方で、男は疲れたのかすぐに眠った。
男が寝たのを確認した私はそのままお風呂場に行き……




手首を切った。




流れ落ちるシャワーを全身に浴びながら、私の血が筋になって排水溝に流れていく。
だけど1時間たっても生きている自分に笑った。
人って簡単に死なないんだなと分かり、もう一度、先ほどより深く傷をつけた。
それからまた流れる自分の血を見ながら、いつの間にか意識を失った。


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