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光を求めて
第1章 昼の顔と夜の顔
「彩羽ちゃんの手つきエロすぎっ」
「だってぁ~清香姉さんの胸気持ち良過ぎです」
「だったら直接触ってみる?」
「え~いいんですか?触りたい!!」
お酒を飲んでいる私と、まだ飲んでない清香姉さんの悪ふざけはエスカレートする。
お酒を飲まずにこんなことが出来るのもすごいと思う。
会ったばかりの男とホテルに行くことができても、これは私には無理なノリだなと考えていると、清香姉さんがブラウスのボタンを外し始めた。
ストリップのようにひとつひとつボタンを外して行く。
だけど静観してくれるはずもなく、私と清香姉さんの頭を容赦なく叩く手が飛んでくる。
「お前ら良い加減にしろ!!店で変なことするなっ」
カウンター内で明らかに御冠のゲンさんに睨みつけられていた。
「あらっ??野暮なこと言わないでよ。これからが良いところなんだから」
「何が良いところだ?あっ?彩羽に変なこと教えるな!!」
「あ~あ。始まった。ゲンさんの過保護~~」
怒っているゲンさんに怯まずに言い合いをする清香姉さんもまたすごい。
私だったら何も言えず、早々にごめんなさいを言ってしまう。
だけどこんな時間も私は大好きで、自然と笑顔でいられるこの場所が私のオアシスでもある。