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光を求めて
第1章 昼の顔と夜の顔
「何々??清香姉さん、また何かやらかしたのか?」
顔を出した他の常連客は、ゲンさんと清香姉さんの言い合いに「また?」と言いながら気にも止めずに笑い、人が増えるごとに店内は一段と盛り上がる。
「清香姉さんの胸触ってたらゲンさんに怒られました」
私の言葉に一瞬目を見開いた常連客は、次の瞬間には羨ましそうに声をあげた。
「はぁ??何羨ましいことやってんの?」
「俺も触りてぇ~~」
男性陣たちは清香姉さんの胸に視線を向けて羨ましそうに言葉にすると、清香姉さんは自慢するかのように豊満な胸を突き出し、おおおっとどよめきと歓声をもぎ取った。
その声に奥にいたライブ帰りの客の視線も集めていた。
「俺たちも触っていいわけ?」
「ただじゃダメよ。それなりのモノを頂かな――」
「清香ぁぁぁ!!!!」
悪ノリする清香姉さんに雷が落ち、さすがに店内はシーンと静まり返った。
ここまで声を荒げることも珍しく、さすがに清香姉さんたちは大人しくなった。
だけど常連客のひとり、高橋さんは私の横に座り顔を近づけてくる。
「彩羽ちゃん。清香姉さんの胸どうだった?」
「んっ?大きくて柔らかくて気持ちよかったですよ」
「「「うらやまし~~」」」