この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光を求めて
第8章 知らないこと
鍵をあけてドアを開くと、いつもと違って暖かな光が私を迎え、そして笑顔の雅也が迎えてくれた。
「お帰り。夕飯の用意はできてるよ。お風呂も沸いてるけどどっちを先にする?」
新婚のような会話に憂鬱だった気分は一気に消え失せ自然と笑みがこぼれた。
そんな私を見て雅也も笑った。
「先にご飯が食べたいかな」
「分かった。温めておくから着替えておいで」
その言葉に甘えて着替えてからリビングに行くと、テーブルの上には煮魚とお味噌汁、小鉢が数品並んでいて驚いた。
「すごい料理だね」
「そうかな?とりあえず食べようか?お腹すいたでしょう?」
椅子をすすめられて座ると、雅也も真正面に座ってお互いに対面しての食事が始まった。
真正面だから雅也の手の動きに見入ってしまう。
それ程までにきれいな箸使いは昔と変わらない。
教科書のお手本みたいな箸使いに、何度も教えてもらったのに上手にならなかった。
そんなきれいな箸遣いをまた見られるとは思ってなかったし、変わらない所作にホッとする。
そして、何でも卒なくこなすのは今でも変わらないらしい。
「お帰り。夕飯の用意はできてるよ。お風呂も沸いてるけどどっちを先にする?」
新婚のような会話に憂鬱だった気分は一気に消え失せ自然と笑みがこぼれた。
そんな私を見て雅也も笑った。
「先にご飯が食べたいかな」
「分かった。温めておくから着替えておいで」
その言葉に甘えて着替えてからリビングに行くと、テーブルの上には煮魚とお味噌汁、小鉢が数品並んでいて驚いた。
「すごい料理だね」
「そうかな?とりあえず食べようか?お腹すいたでしょう?」
椅子をすすめられて座ると、雅也も真正面に座ってお互いに対面しての食事が始まった。
真正面だから雅也の手の動きに見入ってしまう。
それ程までにきれいな箸使いは昔と変わらない。
教科書のお手本みたいな箸使いに、何度も教えてもらったのに上手にならなかった。
そんなきれいな箸遣いをまた見られるとは思ってなかったし、変わらない所作にホッとする。
そして、何でも卒なくこなすのは今でも変わらないらしい。