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光を求めて
第9章 昔のように
心配な気持ちはおば様と同じはずなのに、雅也は無理をして笑う。
雅也の言葉を聞き、おば様はそうねと言いながら雅也に縋りついたまま離れよとはしない。
雅也もおば様から離れることなくおじ様に寄り添っていた。
そんなふたりを見ていることしかできない私は、ここにいない方がいいと思って部屋を出ようと背中を向けた。
「ちょっと待って!!」
ドアに手をかけた時、慌てて雅也が私を止めた。
「母さん、彩羽だよ。覚えてる?名城家の彩羽。父さんの事聞いて心配して一緒に来てくれたんだよ」
雅也の言葉に顔を上げたおば様は、自分たち以外に人がいることに初めて気が付いたようだった。
そして彩羽という名前を聞いた途端、驚いて目を見開いていた。
高杉さんと同じ反応で、笑ってはいけないと思いながら小さく笑いが漏れた。
「おば様、おひさしぶりです」
頭を下げると、口に手を当てて未だに驚きを隠せないでいた。
そこまで驚かなくてもいいのにと思いながら近づくと、おば様は立ち上がって私を痛いほど抱きしめてくれる。
最初は我慢をしていたけど、あまりに痛くて雅也に助けを求めていた。
雅也の言葉を聞き、おば様はそうねと言いながら雅也に縋りついたまま離れよとはしない。
雅也もおば様から離れることなくおじ様に寄り添っていた。
そんなふたりを見ていることしかできない私は、ここにいない方がいいと思って部屋を出ようと背中を向けた。
「ちょっと待って!!」
ドアに手をかけた時、慌てて雅也が私を止めた。
「母さん、彩羽だよ。覚えてる?名城家の彩羽。父さんの事聞いて心配して一緒に来てくれたんだよ」
雅也の言葉に顔を上げたおば様は、自分たち以外に人がいることに初めて気が付いたようだった。
そして彩羽という名前を聞いた途端、驚いて目を見開いていた。
高杉さんと同じ反応で、笑ってはいけないと思いながら小さく笑いが漏れた。
「おば様、おひさしぶりです」
頭を下げると、口に手を当てて未だに驚きを隠せないでいた。
そこまで驚かなくてもいいのにと思いながら近づくと、おば様は立ち上がって私を痛いほど抱きしめてくれる。
最初は我慢をしていたけど、あまりに痛くて雅也に助けを求めていた。