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光を求めて
第9章 昔のように

「彩羽ちゃん……強く……なったね」

その声の方に顔を向けると、今まで眠っていたおじ様が昔と変わらない笑みをこぼしていた。

「あなたっ!!」

「父さん!!!」

「おじ様!!」

「浩一!!」

それぞれがおじ様の名前を呼んでベッドの周りに駆け寄った。
おじ様は少しおば様たちと会話をした後、私の方に顔を向けて手を伸ばしてきた。
その手を取ると弱々しいけど握り返してくれ、目じりを下げて笑う。

「本当に……彩羽……ちゃん……なんだね?」

「はい。おじ様、彩羽です」

「そう、本当に彩羽ちゃんなんだね。きれいに……なって……大人っぽく……なったね。それに……ちゃんと言いたい事も……言えるようになって。おじさんは……ホッとしたよ」

力なく微笑むおじ様に涙が出そうになった。
昔みたいに力強く言葉にしてほしくても、一言一言が苦しそうで見ているこちらが辛い。
それでも笑顔でいると、おじ様は話したいのか苦しい中で言葉を絞り出す。


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