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光を求めて
第10章 本当の気持ち
そんな毎日が続く中、仕事から帰るといつもは明かりが灯っている部屋は薄暗いままで、部屋の中に入っても人がいる気配がない。
もちろん食事の準備は何一つできてないし、慌てて雅也に電話をかけても留守電になるだけで一切連絡がとれなくなった。
今まで一度もなかった事に心配になってくると同時に、あの時の嫌な想いが甦ってくる。
突然私の前から消えてしまったあの日を……
それを考えただけでも、私の心臓はギューッと握りつぶされるような圧迫感を感じ息苦しくなる。
そうだ!探しに行こう!と思ってもどこを探したらいいのか分からないし、雅也の今の交友関係を知らなかった。
1か月近くも一緒に居るのに、今の雅也の事を何一つ知らなかった。
「雅也っ……」
震える声で雅也の名前を呼んでも返事をしてくれる人はいない。
雅也がいなくなることがこんなに怖いなんて思いもよらなかったし、それだけ私の心の中に深く入り込んでいた。
人はいなくなってからその人の大切さに気が付くという。
それがまさに今だった。
憎んでいたはずの雅也をいつの間にか受け入れていたことに今更ながらに気が付いた。
「手放したくない……雅也が私の事を恋愛対象と思ってなくても、私は……」
もちろん食事の準備は何一つできてないし、慌てて雅也に電話をかけても留守電になるだけで一切連絡がとれなくなった。
今まで一度もなかった事に心配になってくると同時に、あの時の嫌な想いが甦ってくる。
突然私の前から消えてしまったあの日を……
それを考えただけでも、私の心臓はギューッと握りつぶされるような圧迫感を感じ息苦しくなる。
そうだ!探しに行こう!と思ってもどこを探したらいいのか分からないし、雅也の今の交友関係を知らなかった。
1か月近くも一緒に居るのに、今の雅也の事を何一つ知らなかった。
「雅也っ……」
震える声で雅也の名前を呼んでも返事をしてくれる人はいない。
雅也がいなくなることがこんなに怖いなんて思いもよらなかったし、それだけ私の心の中に深く入り込んでいた。
人はいなくなってからその人の大切さに気が付くという。
それがまさに今だった。
憎んでいたはずの雅也をいつの間にか受け入れていたことに今更ながらに気が付いた。
「手放したくない……雅也が私の事を恋愛対象と思ってなくても、私は……」