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光を求めて
第10章 本当の気持ち
自分の気持ちが分かればじっとなんてしていられない。
私は勢いよく立ち上がり、雅也を探すために家を出ようと玄関に走った。
靴をはいて家を出ようとした瞬間、握っていたドアノブがかちゃりと下がり、開かれた先には笑顔の雅也が立っていた。
「今からどこかでかけるの?」
鍵を手に持っている私を見て、雅也は暢気に口にする。
「どこにって……」
「一緒に行こうか?こんな時間に女の子ひとりで出かけるなんて危ないよ」
私の気持ちなんてお構いなしの笑顔に苛立ち、そしてホッとして涙が流れた。
「どこにって……雅也がっ……雅也が帰ってこないから!!電話してもでないから!!探しに行こうとしてたんだよ?」
泣き出した私に驚き、次の瞬間には目じりを下げながら流した涙を拭った。
そのまま首の後ろに手を回して抱きしめてくれた。
「心配かけてごめんね。……本当はもっと早くに帰ってくる予定だったんだけど、仕事が長引いちゃって。それにスマホは充電切れ、本当に心配かけてごめんね」
泣き続ける私をあやすように、頭をポンポンと撫でながらやさしく声をかけてくる。
私は勢いよく立ち上がり、雅也を探すために家を出ようと玄関に走った。
靴をはいて家を出ようとした瞬間、握っていたドアノブがかちゃりと下がり、開かれた先には笑顔の雅也が立っていた。
「今からどこかでかけるの?」
鍵を手に持っている私を見て、雅也は暢気に口にする。
「どこにって……」
「一緒に行こうか?こんな時間に女の子ひとりで出かけるなんて危ないよ」
私の気持ちなんてお構いなしの笑顔に苛立ち、そしてホッとして涙が流れた。
「どこにって……雅也がっ……雅也が帰ってこないから!!電話してもでないから!!探しに行こうとしてたんだよ?」
泣き出した私に驚き、次の瞬間には目じりを下げながら流した涙を拭った。
そのまま首の後ろに手を回して抱きしめてくれた。
「心配かけてごめんね。……本当はもっと早くに帰ってくる予定だったんだけど、仕事が長引いちゃって。それにスマホは充電切れ、本当に心配かけてごめんね」
泣き続ける私をあやすように、頭をポンポンと撫でながらやさしく声をかけてくる。