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光を求めて
第10章 本当の気持ち
雅也が料理をしている間に私はお風呂を沸かしテーブルの上をセットしていると、今日は手抜きでごめんねとパスタとサラダがテーブルに並べられた。
こんなものを手早く作るのだから私が出る幕はない。
そして美味しいと言って頬張る私を見て本当に嬉しそうに笑うからキッチンは雅也の領域と化した。
食べ終わった後はふたり一緒に食器を片付けお互いの好きな飲み物を持ってソファーの上で寛ぐのは変わらない。
TVを見たりおしゃべりをしたりとゆっくりとした時間がふたりの間に流れていた。
だけど今日は寛ぐ時間もなくベッドに潜り込むと、自然と雅也と身体が触れ合いいつものように抱きしめてくれる。
この温もりが一番安心する。
「ねぇ雅也。これからは……遅くなるときは連絡してね」
「うん……心配かけて……ごめんね」
いつものように簡単に夢の中に落ちそうになりながら今の想いを口にする。
まだ恋人でもないし、こんな事を言うのはおかしいのかもしれない。
だけど好きだと実感した今……どうしても伝えたかった。
もうあの時のような辛い思いはしたくないから……
「もう……どこにもいかないでね……」
私の言葉に雅也がどう答えたのか聞くことはなく夢の中に落ちていった――
こんなものを手早く作るのだから私が出る幕はない。
そして美味しいと言って頬張る私を見て本当に嬉しそうに笑うからキッチンは雅也の領域と化した。
食べ終わった後はふたり一緒に食器を片付けお互いの好きな飲み物を持ってソファーの上で寛ぐのは変わらない。
TVを見たりおしゃべりをしたりとゆっくりとした時間がふたりの間に流れていた。
だけど今日は寛ぐ時間もなくベッドに潜り込むと、自然と雅也と身体が触れ合いいつものように抱きしめてくれる。
この温もりが一番安心する。
「ねぇ雅也。これからは……遅くなるときは連絡してね」
「うん……心配かけて……ごめんね」
いつものように簡単に夢の中に落ちそうになりながら今の想いを口にする。
まだ恋人でもないし、こんな事を言うのはおかしいのかもしれない。
だけど好きだと実感した今……どうしても伝えたかった。
もうあの時のような辛い思いはしたくないから……
「もう……どこにもいかないでね……」
私の言葉に雅也がどう答えたのか聞くことはなく夢の中に落ちていった――