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光を求めて
第10章 本当の気持ち
雅也に抱かれて眠っている時は朝まで起きることはないのに、この日に限って起きてしまう。
隣にいるはずの雅也の姿が見当たらなくてトイレかなと思っていると、隣の部屋から話声が聞こえてきた。
ドア越しだから何を話しているのか分からない。
時計を見ると12時を少し回った時間で、こんな時間まで仕事とは大変だなと思いながらリビングに続く扉を開いた。
電気もついていない部屋は薄暗く、雅也が持ったスマホの光だけが怪しく光っていた。

「もう少し待ってはもらえませんか?」

静かなリビングに響く静かな声。

「でも僕は!!」

雅也がいったい何を話しているか分からないけど、深刻そうな雰囲気にこのまま聞いていてはダメだと感じた。
弁護士は守秘義務だらけ。
身内であってもそれを話すことも許されない。
こんな風に電話を盗み聞きするのもきっとだめなんだろう。
そう思った私は静かに扉を閉めてベッドにもぐりこんだ。
これから先もずっと雅也と一緒に生きていくには仕事の事を理解する必要があるし、雅也の負担だけにはなりたくはない。
雅也を支える一人の良きパートナーとして隣を一緒に歩いて行きたい。
だから早く好きだと言ってほしいと思う。
この中途半端な関係ではなく、一人の女として向かい合いたいと切に願う。


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