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光を求めて
第10章 本当の気持ち
いつもよりすがすがしい朝を迎え、心はいつも以上に穏やかで晴れ晴れとしていた。
リビングに顔を出すと、雅也はいつもの笑顔でおはようと言ってくれる。
ただそれだけなのに、私の心は春の陽気のようにポカポカだった。
「朝からご機嫌だね、いい夢でも見れた?」
「うん。とっても良い夢、あのね――」
「とりあえず朝ごはん食べようか?」
昨日の事を確認したくて言葉にしようとして遮られ、聞くタイミングを失った。
本当は面等向かっていってほしいのにと不貞腐れていると、雅也の手が伸びて頬に触れる。
「今度は不機嫌な顔して百面相だね――って、言ってる傍から今度は真っ赤になってかわいい」
雅也が頬に手を添えたからだよと言いたいのに、優しく微笑む雅也を見て言えなくなった。
それはとても穏やかだったから何も言えずに見惚れてしまった。
「ほらっ、早く食べないと遅れるよ」
笑いながら言われ、本当に時間がないことが判明して慌ただしい朝になった。
聞きたい事、言いたいことがあったけど、それは帰ってからゆっくりと話せばいいと思いながら玄関に向かった。
リビングに顔を出すと、雅也はいつもの笑顔でおはようと言ってくれる。
ただそれだけなのに、私の心は春の陽気のようにポカポカだった。
「朝からご機嫌だね、いい夢でも見れた?」
「うん。とっても良い夢、あのね――」
「とりあえず朝ごはん食べようか?」
昨日の事を確認したくて言葉にしようとして遮られ、聞くタイミングを失った。
本当は面等向かっていってほしいのにと不貞腐れていると、雅也の手が伸びて頬に触れる。
「今度は不機嫌な顔して百面相だね――って、言ってる傍から今度は真っ赤になってかわいい」
雅也が頬に手を添えたからだよと言いたいのに、優しく微笑む雅也を見て言えなくなった。
それはとても穏やかだったから何も言えずに見惚れてしまった。
「ほらっ、早く食べないと遅れるよ」
笑いながら言われ、本当に時間がないことが判明して慌ただしい朝になった。
聞きたい事、言いたいことがあったけど、それは帰ってからゆっくりと話せばいいと思いながら玄関に向かった。